おすすめゲーム紹介(1)




Circadia〜サーカディア〜

ゲーム制作:株式会社ソニー・コンピューターエンタテインメント
有限会社 アルヴィオン
1人用・DUAL SHOCK対応・DISK2枚組
アドベンチャーゲーム?



☆ゲーム紹介・サーカディアとは?☆


 『サーカディア』を一言で説明すると、

 世界を滅ぼそうとする『タナトス』を、
 主人公『片山弘樹』として募った仲間と一緒に打ち倒そう!


 というもの。

 ………まあ、それでは面白くもクソもないので、もっと詳しく説明したいと思う。



 引っ越し癖のある叔父・茂の後を追って、海中巨大立体構造都市・ブルージェネシスへ転校して来た主人公・片山弘樹は、空港で自分の名を呼ぶ『青い女性の霊体』と出会う。弘樹の記憶にはない、謎の女性………。
 その日から弘樹の生活は、平凡とは程遠いものとなる。夜、自らを『高次元意識体』と名乗る謎の生物・ナビを追って、ナイトメアと呼ばれる怪物が弘樹の部屋に乱入して来たからだ。自らも知らなかった<力>により、何とかこれを撃退する弘樹。
 半強制的に弘樹の『意識内』に共生したナビの説明によると、この世界は今崩壊の危機にあり、弘樹のような<力>を使うことのできる人間───覚醒者───でないと、救うことができないらしい。否応無しに翌日から、覚醒者の仲間集めを始める弘樹とナビ。
 だが、初日の下校時。近所に住む新しいクラスメート・浅倉優美と一緒にメトロライナー(ブルージェネシス各層を結んでいる地下鉄で、重要な交通手段)に乗り合わせた弘樹は、ナイトメアの襲撃に遭い、彼女がナイトメアに寄生されてしまうのを、目の当たりにする。
 だがナイトメアは覚醒者にしか見えず、弘樹の主張が入れられないどころか、科学庁長官・御剣恭太郎は、メトロライナー脱線事故は弘樹のいたずらが原因だとまで言い出す始末。実はブルージェネシスは実質上科学庁の支配下にあり、彼らに都合の悪い情報は認められていない状態だったのだ。
 弘樹は世界を、仲間を救えるのか?何かにつけ、弘樹に絡む科学庁長官秘書・御剣晃は一体何者なのか?弘樹の戦いが今、幕を開けようとしていた─────。



☆サーカディアの醍醐味☆

(かなりネタばらしがあるので、注意してください)

 ゲームというのは、1度クリアしたらハイおしまい!と言うものではない。何度も繰り返して再プレイしたくなる魅力を持つものが真の名作であり、醍醐味と言えるだろう。
 でわ、サーカディアでの醍醐味とは?

 このゲームでは、合計14名(男7名/女7名)の仲間候補とコミュニケーションをとることにより、仲間になってもらうわけだ。しかし、無事仲間になってもらったからと言って、そこで安心してはいけない。実は最終的に戦闘メンバーとなるのは限られた人数内だけなのだ(確か最大でも7名で、下手をすれば1人で戦うはめになるという話も)。
 最終的な仲間になってもらうためには、次のような手続きが必要。

1)ナビの誘導により覚醒者の居場所へ足を運び、顔見知りになってから仲間になってもらう(会話の善しあしにより、仲間になってもらえない場合もあり)。
2)絶えずコミュニケーションをとり、好感度をあげておく。
3)2)がある程度上がると『イデアイベント』と呼ばれるイベントが発生。これをクリアしないと最終的な仲間にはならない。  ※浅倉優美だけは、イデアイベントは2回発生するので注意。


 『イデアイベント』。これは仲間の1人が、タナトスの差し向けたナイトメアに寄生されてしまったため、対象者のイデア(意識内)に飛び込んでナイトメアを倒す、というもの。無事クリアすれば仲間の危機が救え、最終的な仲間になってくれるわけである。

 しかし対象者の意識が存在する、イデアの最深層にたどり着くのがまず難問。ナイトメアがうようよしているし、変なトラップまである。おまけに下手に長引くとサイキックパワが減って行き、強制的にイベント終了になる、らしい(ちゃんちゃん☆は未経験)。

 おまけにもし仲間を助けられず、ナイトメアの寄生を許してしまったら、その時点で対象者は敵になってしまうのだ!

 ちなみに、仲間が敵に回る条件を簡単に上げておこう。

・イデアイベントが失敗し、ナイトメアが寄生してしまった場合。
・仲間になったのに好感度が低かった場合。
・イデアイベントが発生していたにもかかわらず、見捨てた場合。
・誰かのイデアイベントが成功した場合。
 (一番好感度が低かった仲間が強制的に敵になってしまう)



 つまり、イデアイベントが発生したある仲間を助けているうちに、他の仲間が敵の手に落ちてしまう、ということが往々にしてあるということだ。この場合、一度敵になってしまった仲間は、ナイトメアに意識を完全に食い尽くされてしまい、元には戻らないのである!

 しかもイデアイベントで仲間を助けられるのは、1日1人のみ。つまり2人同時にイデアイベントが発生したとしたら、どちらか1人を見捨てなければいけない、と言うことになるわけだ。

 ───まあ、この辺りがメジャーとして受け入れられなかったダークな面であり、このゲームの醍醐味なのだろうと、ちゃんちゃん☆は見ている。

 何せ仲間たちの中にいるのは、かつて恋人同士だった男女幼なじみ同士、同じ研究グループの仲間同士淡い思いを仲間に寄せる者、というお約束の関係がちらほら。これがドラマチックにも、敵味方に別れてしまうんだからなあ…………☆

 当然、その場合には戦闘シーン突入前に

「○○くん、もう以前の君じゃないんだね………」

とか、

「ごめん、○○さん………××を助けられなかったよ………」

などとセリフが変化する点もチェックしておこう。実際はこのシーン、声優さんの声がつかないので残念だけど(本編も、かなりの割合で音声がカットされているんだよなあ、このゲーム………もったいない☆)。

 また、味方になった者同士でもセリフの変化が微妙にある。当然、イベントの一部も微妙に変わる。
 特筆すべきなのは、このゲームは2枚組なのだが、もし目当てのキャラが1人でもいるのであれば、1枚目までにそのキャラとの好感度を仲間内でトップにしておくことをおすすめしたい。

 そしてその状態で2枚目に突入すると、それはもお、夢のような世界が満喫できるんである。
 重傷を負った弘樹に、いつもは無愛想なキャラがそっけないものの、優しい言葉をかけてくれたり、最終決戦前日の夜、こちらがじたばたしたくなるよーなシーンが3種類見ることができるし(ただし1度に見ることができるのは1種類なので、注意が必要)、とにもかくにもここでは書き尽くせない名シーンが、揃い踏みになるのである。
 しかもそのほとんどが、2人きりの場面で、男女の隔てなく、繰り広げられるとゆー、煩悩かきたてられるオイシイ設定…………じゅる………い、いかん、涎が♪

 もう1つ。余計な情報を付け加えておく。これ以上ネタばらしをされたくない人&まっさらな気持ちでプレイしたい人は見ないこと。
 仲間が弘樹とお目当ての二人だけになった場合、最終決戦前夜に甘々なセリフが二人の間で繰り広げられる、らしい(またもやちゃんちゃん☆未経験)。むろん相手が、男だろーが女だろうが・・・・・(妄想)。

 実は弘樹の過去というのも、このゲームの中枢を占めている重要なキーワードである。そして姉と妹、兄と妹、兄と弟、という血筋関係が異様に多いのも、このゲームの特徴。これらを丹念に追いかけて行くと、事件の真相にたどり着くことができるわけである。



☆ドラマチックなゲーム展開を楽しみたい人へ☆
(初プレイ者限定)



 もしあなたが最初から、再プレイを前提にゲームを体験するつもりなのであれば、ちゃんちゃん☆がお勧めしたいゲーム展開というものがある。(別名・極道プレイ☆)

 まず1回目のプレイでは、桐生院兄妹と絶対に親しくしないこと。そして彼らのイデアイベントに巻き込まれないように心掛け、きっちり彼らと敵味方に別れる。ただし彼らの<力>は極めて特殊なものばかりなので、倒すのも一苦労なのだが…………。

 そしてお待ちかね。2回目のプレイでは、別人のように親切かつ愛情あふれる態度で振る舞うのだ。そして妹さんのお母さんから、お屋敷にご招待されたらこちらのもの。

 この後起きる妹さんの、そしてお兄さんのイデアイベントを確実にクリアし、最終的な仲間に加えると─────事件の思わぬ側面が、2度目のプレイによって初めて明らかになると言う寸法。

 ちゃんちゃん☆は実際、図らずも上のようなゲーム展開になってしまったのだが、初めから事件の真相が分かっているよりは、こちらの方がよりドラマチックだったことを、ここに明記しておこう。



 さて、いかがだっただろうか?
 もしあなたが、このページを読むことで『サーカディア』に興味を持たれるようであれば、この上ない幸いである。

 ちなみに『サーカディア』は現在、定価より極めて安く入手できる店が多いらしい。何故かはあえて、言うまい………☆でも今こそが、気軽に始める機会でもあるだろう。

 君も一緒に、『サーカデイア』の世界へ飛び込んでみないか?